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銀の匙

テレビで,灘高の伝説の授業の話をやっていた.
国語の授業で,「銀の匙」という小説をスローペースで読み終えさせ,その中で学ぶ姿勢を身につけさせたことが東大合格者数の急増につながったという話.そういう伝説の先生がいらしたということ.授業の中では内容に関連することから横道にそれていろんな分野につながることを学びたいという気持ちにさせるよう導いていらしたそう.保護者などからすぐに受験に役立つことをという苦情もあったそうだけれど,「すぐに役に立つことなんてすぐに役に立たなくなる.」といってマイペースを貫かれたそう.

この番組を見て,中学生時代にやはり国語で2,3年生の時お世話になったK先生のことを思い出した.先生の授業のノートは今も捨てられずに持っている.その先生は,中3,受験の直前,孔子の論語を扱っていた.受験に漢文は出ないのに.期末テストを公立高校入試の模擬試験にしたい周りの先生のブーイングを無視し,国語だけ漢文の試験だったも忘れられない.勉強は,学問は,受験のためにするわけではないという彼の哲学を反映してのことだったのだなと理解している.あのとき,論語を扱ってくださったことを今も記憶していて内容も覚えている.教員という職業に就いたら,そういう授業ができたらいい.

子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

先日仕事で大分の中でも進学率の高い学校に行った.壁に中学1年生の生徒が書いた学習目標が貼られていたのだけれど,
「効率よく勉強する」
って宣言していた.

中学一年生で,効率よく勉強,ね・・・・・
勉強なんて,効率よくやるものじゃなくて,自分で興味をもって深めていくものなのにな.
効率的でない勉強法こそ,本当に学ぶということにつながるのにな,と思った.

国語は教科書の新出単語じゃなくても,先生に調べろと言われなくても,読んでいて自分で説明ができない言葉はすべて国語辞典をひいて意味をメモし,元素記号を習ったら元になっているラテン語に近い英語名を調べてほとんどがその頭文字になっていることを確認して,「鉄はIronなのにFeなのは何でだろう,あ,[鉄の]っていうのはFerrousっていうんだ〜」と発見するとか.英単語の意味がわからなくて辞書を引いたら,目的の単語の周りの単語の意味も読んだりするとか.そういうのは効率の良い勉強ではないかもしれないけど.そういう勉強が,「学んだ」って実感できる勉強の仕方だった気がするのだけれどな〜.
そんなことを考えた.

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